元日や花咲く春は屠蘇の酒/杉風

新しい季節、美味しい笑顔に溢れる一年でありますように!ハレ日に日々に、幸せを運ぶ膳ができました。

今、あらためて「いただきます」の意味を考えました。日本は望めば食材や美味しいものがすぐ手元に届きます。だけれど、溢れる食産業と忙しい日々の中で「食」ときちんと向きあい楽しむ豊かさを、すこし置いてきぼりにしている気がしてなりません。

「食」は命を食べること。それは植物であっても動物であっても人が生きていくための業/ごう。

この膳が生きるうえでとても大切な「食」をみつめるきっかけの場となれば、こんなに嬉しいことはありません。

折敷 幸(saki)のきっかけ


「膳」は一文字で「かしわで」とも読みます。カシワはもちろんあの柏餅のカシワ。これは古代、食物はカシワの葉に盛られたところからきたものです。 「で」は「手」、それをする人を指し、昔は天皇家の食事をつくる人をそう呼んでいたとか。

また古くから、「膳」は料理や食事そのものを意味しました。それが次第に「料理を並べる台」も「膳」と呼ぶようになり、「半月膳」「宗和膳」「箱膳」など、時代や用途に応じて様々な名で使用されています。

そして現在、最も一般的なのは「折敷(おしき)」と呼ばれる会席料理に使われる膳。

コトホギ屋はこの「折敷」が、食事の特別感を演出し、自分が安心して手を伸ばせる陣となり、また「食のしつらえ」を意識する決定的な小道具になるものと考えました。

【折敷 幸(saki)】をお使いいただくなかで、器や盛り付け等、手や目で味わい楽しむ、そんな食卓の歓びが増しましたら嬉しいです。

折敷 幸(saki)について



  • 価格¥22,050» 買い物かごに入れる
  • 素材タモ材
  • 塗装ウレタン塗装

    ウレタン塗装により耐水性がありますので、ウレタン製タッパーウェアー同様、普通の食器と同じように使用できます。 長くお使い頂くと塗装が剥げてくることがありますが、その際の再塗装は初回のみ無料で承りますので、お気軽にご相談ください。(送料別途)

  • サイズ縦36cm × 横36cm × 高さ3cm
  • 重さ約900g

素材

【折敷 幸(saki)】にはタモ材を使用しています。

タモ材は正式名称「谷地ダモ(やちだも)」と呼ばれる落葉広葉樹で、強度や耐久性に優れ塗装にも強く、家具や装 飾材、日常器具の材料として広く利用されています。

木目の綺麗な材は他にたくさんありますが、タモの木目は控えめな中にしっかりと主張する存在感があります。

※この正方の作品は使いよさを考慮したときに、品を保つ軽さ薄さを意識して作られています。 木材の性質上、反りからくる歪みをさけるため3枚の材を継ぎ1つの膳となっています。

明色/ CLEAR

タモ材の本来持つ色味が楽しめる【明色】。 一般的に「クリアー」や「ナチュラル」と呼ばれる色味です。

生命力に溢れた美しい木目とシンプルな形状は上に乗せたものを引き立たせクラス感ある背景を演出します。

お陽さまの光が似合う【明色 CLEAR】は日々の食卓にとけこみやすく、より華やかに場を設えてくれます。

暗色/ DARK

抑えられた明度と彩度の【暗色】は、削ぎ落とされたデザインを際立たせます。控えめな佇まいですが置かれた場を厳かに引き締め、名脇役として場の景色を演出します。

(この色は暗いところではブラックに、明るいところでは赤みの在るダークブラウンに見えます。)

【暗色 DARK】は、間を引き締め、食材の色・器の質感をより鮮やかに見せてくれます。

設え

富山県の山崎製紙さん特製の化粧箱にいれお届けいたします。

お客様のお手元に隙なく届ける。

それは自分の手を離れ旅立つ作品への色んな心配り。

場を飾る役目を担うから、箱を開けた瞬間からの美しさにこだわります。

折敷 幸(saki)の使い方

【折敷 幸(saki)】は上に乗せたモノや器を受けとめてくれる広がりや空気感を感じられるようデザインされています。 焼き物からガラス、古いものから現代のものまで…加飾を廃しシンプルを極めた形は、用途の枠組みを超えて使ってみたくなります。

こちらは季節の炊きあわせ。手間のかかるお料理ですが、この手間こそが食材の色や風味、歯ごたえを大事にする日本特有のもの。

季節の素材を丁寧に調理し、ゆっくり時間をかけていただく。同席者との会話も弾み、時が緩やかに流れる瞬間です。

お正月や節句の大切な膳を、こんな盛り合わせで演出してみては。

粛々とした端正さが、季節の生菓子をより味わい深く感じさせてくれます。(鶴屋吉信製「紅葉」)

折敷 幸(saki)の作り手

shimoo design(シモオデザイン)

下尾和彦 下尾さおりによるユニット作家。 お互いに家具づくりの修行を経て1997年にアトリエを設立。 日本の文化や美意識を現代の生活に落としこむことを目的としています。

主に木製家具、インテリア小物のデザイン、制作、また他の素材を使ったプロダクトデザインも手がけます。 あくまでもMADE IN JAPANを基本に、流行や時代を感じさせない「日本の美」を追求しています。

この作品が、めぐる季節のなかでお客様に豊かな海の幸、山の幸を、そして笑顔溢れる楽しい場を運ぶものとなりましたらこんなに嬉しいことはありません。

富山県にあるshimoo designの工房。作業の「音」を染み込ませた道具たちが、作品に傾ける長い時間を想起させます。

shimooデザインの作品は全て手作業で生まれてきます。時間をかけて無垢材を一枚一枚削り出すその様子は木材加工というより、彫刻に近い。

彼らの手により意味を授かり、「材」から生まれ変わった「品」は、道具としての機能を全うしつつ、芸術作品のような威光を備えます。

shimoo作品は基本的に、用途としての名前は冠されていません。お客様だけの用途で、末永くお付き合い頂ければ幸いです。